ピックルボールのサーブのルールとコツ|2種類の打ち方を図解
公開日: 2026-08-22
ピックルボールのサーブは、テニスとまったく違います。上から叩けません。下から上に振り上げるのが原則で、しかも打つ高さに細かい制限があります。
この記事では、USA Pickleball公式ルールにもとづいて、サーブのルールを整理します。 どこまでが公式に決まっていることで、どこからが「上手い人のコツ」なのかを分けて書きました。
結論|サーブの打ち方は2種類ある
公式に認められているサーブは2つです。どちらを使ってもよく、試合中に切り替えても構いません。
| ボレーサーブ | ドロップサーブ | |
|---|---|---|
| 打ち方 | ボールをバウンドさせずに打つ | 落として1回以上バウンドさせてから打つ |
| 打点の高さ | 腰(へそ)より下 | 制限なし |
| パドルの向き | ヘッドが手首より下 | 制限なし |
| スイング | 上向きの弧を描く | 制限なし |
| 難しさ | フォームの制約が多い | 制約がなく簡単 |
初心者はドロップサーブから始めるのが確実です。高さや角度の制限がなく、フォルトを取られる要素がほとんどありません。
ボレーサーブの3条件
バウンドさせずに打つ場合、次の3つをすべて満たす必要があります。1つでも欠けるとフォルトです。
① 打点が腰より下
パドルがボールに当たる瞬間、ボールが明らかにサーバーの腰(へそのあたり)より低い位置にあること。
「明らかに」という言葉が公式ルールに入っています。微妙な高さは審判の判断になるため、腰よりはっきり低い位置で打つのが安全です。
② パドルヘッドが手首より下
パドルがボールに当たる瞬間、パドルヘッドの最も高い点が、手首の関節の最も高い点より上にないこと。
つまり手首を返して上から被せる打ち方はできません。手のひらを上に向けるような形が自然です。
③ スイングが上向き
パドルがボールに当たる瞬間、明らかに上向きの弧を描いて動いていること。
水平に払う、あるいは下向きに切る打ち方は認められません。
ドロップサーブは制限がない
ボールを落として、バウンドしてから打つ方法です。上の3条件は一切適用されません。
守るべきことは1つだけ。
- ボールを自然に落とすこと。 手から離すときに、下向きにも上向きにも力を加えてはいけません
投げ上げるのも、叩きつけるのも反則です。手を開いて落とすだけです。
なおバウンドの回数に制限はありません。1回でも複数回でも構いません。ボールが止まってから打っても問題ないということです。
高さの制限がないため、腰より高い位置から打っても合法です。この点がボレーサーブとの決定的な違いです。
サーブを打つ位置
- 対角線上のサービスコートに入れる(自分から見て斜め向かい)
- 打つ瞬間、両足がベースラインより後ろにあること
- 打つ瞬間、片方の足がコートに触れていないこと(ジャンプしながらは不可)
どこに入れば有効か
| 状況 | 判定 |
|---|---|
| 対角のサービスコートに入った | 有効 |
| ネットに触れて対角のサービスコートに入った | 有効(やり直しではありません) |
| ノンボレーゾーン(キッチン)に入った | フォルト |
| キッチンのラインに触れた | フォルト |
| サービスコートのその他のライン上 | 有効 |
ネットインが有効なのは、テニスと大きく違う点です。テニスではレット(やり直し)ですが、ピックルボールではそのままプレーが続きます。 キッチンに入るとフォルトなので、ネットぎりぎりを狙いすぎると失点します。
サービスコートの手前のラインだけが「触れたらフォルト」で、奥や横のラインは「触れれば有効」。この非対称を覚えておくと迷いません。
サーブは1回だけ
テニスと違い、セカンドサーブはありません。1回失敗したらそこでサーブ権が移ります(ダブルスでは相方に移ります)。
だからこそ、確実に入れることが最優先です。速いサーブより、入るサーブのほうが結果的に強い。
サーブの後は2バウンドルール
サーブが入ったら、次の2球は必ずバウンドさせなければなりません。
- サーブ → レシーバーはバウンドしてから返す
- その返球 → サーバー側もバウンドしてから返す
- 3球目以降は、ノーバウンドで打ってよい
つまりサーブを打った直後に前に出るとルール違反になります。詳しくはピックルボールのルールを図解で解説を参照してください。
入るサーブを打つコツ
ここからは公式ルールではなく、実際にプレーするうえでの考え方です。
深く打つ
サービスコートの奥(ベースライン寄り)を狙うのが基本です。浅いサーブは、レシーバーが前に踏み込んで強く返せます。奥に入れば相手は下がらされ、次の展開で有利になります。
力より再現性
サーブは1回しかありません。10回打って10回入るフォームを作るほうが、たまに速い球が入るより価値があります。
ドロップサーブで安定させる
フォームが崩れて入らなくなったら、ドロップサーブに切り替えるのが有効です。高さの制限がないため、単純に「落として打つ」だけで済みます。試合中に切り替えても問題ありません。
よくある質問
サーブの前に「11-3-2」のように言うのはなぜですか
ダブルスでは点数を3つの数字で伝えます。自分たちの点数・相手の点数・サーバーが1人目か2人目か、の順です。詳しくは点数の数え方・サーブ順を完全図解で解説しています。
サーブがラインに乗ったらどうなりますか
キッチンのライン以外なら有効です。キッチンのラインに触れた場合のみフォルトになります。
練習する場所がありません
サーブは壁がなくても、コートさえあれば1人で練習できます。全国の施設は施設をさがすから探せます。
この記事の根拠
サーブの規定は、USA Pickleball の公式ルールにもとづいています。日本国内の大会も、多くがこのルールを採用しています。
2026年のルール改定でサーブに関する変更がありました。詳しくは2026年ルール改定まとめを参照してください。